上町台地パンフ賞

『晩秋の池』
撮影:中所輝籌

撮影コメント

鳥が飛び立つのを待って写す。

審査員講評

●審査員講評 江口
茶臼山南の池ですね。私も一心寺に行くときは必ずここを通ります。
きれいな噴水の向こうに渋い紅葉…。素敵な雰囲気をきちんとまとめられた切り取り写真。
そこに飛び立つ鳥を見事に右隅にキャッチ、ただそれだけでなく左奥にさりげなくアオサギが佇む…。完成された一枚です。

 

●審査員講評 清水
絵本の1ページのような題材と色調ですね。この1枚の中に今まで培ってきた技術や工夫、自分のイメージを実現する場所の探索と足を運ぶこまめさ、シャッターチャンスを待つ忍耐が感じられます。上下逆さまにしても綺麗なのですよ、この作品。

 

●審査員講評 田中
水飛沫の形や紅葉の配置など構図が素晴らしい作品です。しかし、私が目を引いたのは鳥のぶれ加減です。素晴らしい写真の条件にピントを合わせる技術があります。しかし、ピントは合わせるだけが正解ではありません。ブレることで写真に動きが出てくるからです。本作はそのような効果を使いこなされた秀作です。