『夏雲』
撮影:小林謙一
盛夏の日、一心寺が望める園内の高台へ登って夏雲の動きを待った。
●審査員講評 江口
普段見かけない方角からの一心寺日想殿。天王寺動物園の高いところから撮られたのですね。面白い夏雲の形…。暑い中、素晴らしい雲の登場を待たれた努力とカメラ眼はすごい!
●審査員講評 清水
不思議な雲ですね。特撮映画の一場面のようで、とうとう一心寺界隈にゴジラ出現かと思ったのですが、この雲は見れば見るほど不思議で、人や仁王像の姿にも見えます。小林さんの目には何に見えたのでしょう?モノクロ作品はこれぐらい繊細に仕上げて頂ければ本望です。
●審査員講評 田中
モノクロームの階調が非常に美しい作品です。また、素直な視覚表現で見る人選ばない秀作だと私は考えています。この作品から懐かしさを感じる人は多いと思います。それは誰もが夏の雲を見ながらたくさんの時間を重ねてきたからです。本作の素直さとは多くの人とそのように共有できるモチーフであり、非常に美しいからなのです。
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