最優秀作品賞・特別賞

『祝 開店』
撮影:増永良二

撮影コメント

ずいぶん年季の入った壁面。その足元に並ぶ、色とりどりの花。
いまは昭和? 平成?

審査員講評

●審査員講評 江口
最初にこの写真を拝見したとき、何~?これ~?と思っただけで素通りでしたが、2度目でビックリ!古い家の背面?の前にお祝いの生花が一杯~!?さらには中央にお兄さんの顔が…?よく見ますと本物ではなく花の送り主でしょうか、その方の顔写真~!?何とも不思議な傑作写真です。

 

●審査員講評 清水
一目見た瞬間に、プフッと笑ってしまいました。理屈を色々並べたてることは可能なのですが、一言で表現すればただ「面白い」に尽きます。この場所を見つけたのはお見事、この構図で撮影されたのはお茶目、このコンテストに応募されたことには感謝です。

 

●審査員講評  田中
何気ない街のランドスケープ写真ですが、よく見るとお祝い花がたくさん添えられています。そのお祝い花の中には立札やお花だけではなく、開店した店長?と思われる男性のお顔があります。この1枚は、私たちが日々同じことを繰り返している中にも変化があり、それは誰かにとっては変え難い瞬間であることを示唆しています。また、これらのお祝い花からは贈られた方から贈り先への感情を示すモノであると同時に、贈り先の方が多くに愛される方という事が想像する事ができます。私たち鑑賞者は写真を通じて、当たり前の審美性に気が付く事ができるのです。